髙橋弁護士が刑事弁護で大きな成果を上げました

先日、当事務所の髙橋祐介弁護士が、担当している刑事事件の弁護活動において、大きな成果を上げましたので、ここにご報告いたします。

本件は、犯罪グループが組織的に活動して、多数の被害者から多額の金員を騙し取った比較的大型の集団的詐欺事件です。
依頼者は、詐欺の直接の実行犯ではありませんでしたが、多額の資金を拠出して詐欺に加担した共同正犯の立場にありました。

近年、裁判所は、振り込め詐欺に代表される特殊詐欺に対して非常に厳しい態度で臨んでいます。
特に、本件のような組織的詐欺事件では、被告人に前科前歴がなくとも実刑判決が下る可能性は十分にあると言えます。

上記に加え、本件では、反社会的勢力が詐欺に関与していたという悪い事情も重なっていました。
このため、検察官も実刑判決を念頭に捜査・公判に臨んだと思われます。

このような厳しい状況下、髙橋弁護士は被疑者段階から熱心に活動し、長期に渡る身柄拘束の間、依頼者と多数回接見して支援しつつ、
その間に、関係者との折衝を重ねて弁償金をかき集め、全ての被害者との示談を成立させました。
また、依頼者の身柄解放に向けて担当検事にも働きかけを行い、保釈を成立させると、依頼者の監督者と協力して再犯を防ぐための環境調整及び公判準備に取り組みました。

最終的に、裁判所は、被害回復が為されていること、被害者も宥恕していること、社会内更生を期待できることなどを理由に、実刑を回避し、執行猶予判決を言い渡しました。
依頼者も実刑判決を覚悟していたため、大変喜んでいらっしゃいました。

刑事事件の被疑者・被告人となることは、まさしく人生の一大事であり、そのような苦境に立たされた方に手を差し伸べることこそ、弁護士の果たすべき職責の最たるところです。
当事務所は、一般民事事件を中心的な業務として位置付けている法律事務所ではありますが、所属弁護士はいずれも国選・私選を問わず、刑事事件を積極的に引き受け、研鑽を積むことをポリシーとしています。

犯罪行為に加担してしまった、ご家族の方が逮捕された、と言ったご相談がございましたら、ぜひ当事務所にお問い合わせください。